『ドライヴ』

■DVD『making of love』監督:古澤健
自分にも出来そうな映画の足場をもう一度確認する。こういう手法でも恋愛映画は作れるというお手本。


■昼過ぎまで爆睡。

■ニコ生第1回の放送。初回放送で閲覧数は3000人を突破した模様。時代のシフトがネットを中心にしたものになっていることを感じる一日だった。

新宿バルト9『ドライヴ』監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
とても期待していた。僕自身の気持ちを代弁してくれるようなそんな匂いに満ちていたから。それ以上だった。全体として漂うノワール調と、シンセサイザーを中心としたそのサウンドトラック。自分が過ごすことの出来なかった70年代から80年代を思わすような魅惑と色気が混在していて、自分の好みが改めて分かった。純愛に言葉はいらない。その見つめ合うというときめきを演出すれば良いのだ。映画における無駄なものをそぎ落とすという意味をひたすら考えさせられた。直接的な暴力描写は僅かだ。見せずにそれを感じさせる。

ネオンピンクのテロップが一層泣かせる。
いつもこうやって多摩センターのバイト終わりにこんな夜景を眺めていたし、今だって新宿の映画館の外の風景はこうやって孤独の心を増させる。こんな気持ちに終止符をうちたい。誰にも代弁してもらえない。この孤独さに共感なんてされるだろうか。大衆性に向き合えだとか、共感が欲しいんだろ?とかそんなことばっか言われてるけど、そんなことが出来ないから、ガクセイプロレスラー作ったんじゃん。そういうものがあればテレビ局なんて辞めてないし、もっと社会と適合出来たよ。それで今更そんなものと向き合えと言われても、自分の売りを捨てて金に魂を売れと言っているようなものだ。だから映画にする。腹が立つ。ドライヴはそんな気持ちが全部籠ってた。自分がこういう映像を撮れるかは分からないけど、とても背中を押された。

ライアンコズリングは初期ミッキー・ロークの色気にも似ていて、そして冒頭の都市風景は新宿の夜景と何ら変わりなく、ドライバーは暴力性を内に秘めた孤独なヒーローだった。自分が求めているこの感じは普遍的なのだと思う。もっと研究したい。

■腹が立つことばかり。言われっぱなしはもうごめんだ。