福岡上陸

DDT博多大会のため福岡上陸。路上プロレスを普通の喫茶店で行うそうで、そのための撮影。最近の路上プロレスシリーズとしては極めて狭い空間の中での闘いとなったが、途中でメイドさんを投入したりと、その場所ならではのプロレスが出来たのではないだろうか。この映像は後のDVD化でたくさんの人の目に触れることになるだろう。それにしてもストリートファイトは奥が深い。ゲーム『スト穸』世代の自分からしてみれば、あれはゲームの世界であって現実的にあり得ない異種格闘技の組み合わせをゲーム内のルールで成立させているが、それと同様のいやそれ以上のことが「現実のプロレス」を行使することで可能になるのだから面白い。「リング」という環境が揃っていなければ出来ないイメージのあるプロレスの中で、実はどんな競技よりもストリートファイト寄りな競技がプロレスなのかもしれない。観客数限定の中でこれを映像として残すことの意味を改めて考えさせられる。

試合終了後、ばってん多摩川さんと高木社長と中州から天神付近で食事。ばってんさんと高木さんを待っている間にホテルでばってんさんが独白をしはじめたが、これが嘘のような真実味のあるドキュメンタリーショットに。そもそもばってんさんのキャラがインチキアメリカンなのだけども、それを上に行く毒のある真実を次々に言葉にしていくのが面白かった。プロレス、芸人とそれぞれのどインディーを地で這うばってんさんの姿はある意味で、日本の一つの真実に近いものがある。