みのがしたくない

■昼に記者会見があり、『ヤングゼネレーション』を見逃す。悔し過ぎる。横浜か海老名に足を運ぶか。。何というか、私がどれだけ映画を大事にして生きているか、ちょっとは理解して欲しい。というかこの東京にいて、映画を見ない理由なんてどこにもないと思うんだけどな。そんなのは人それぞれだけど。

■『リアル・スティール』監督:ショーン・レヴィ
ショーン・レヴィは『ナイト ミュージアム』の監督。
王道の物語と紋きりに言ってしまいそうになるが、それを作ることがどれほど大変か思い知らされる本作。挫折を知ったボクサーがロボットボクシングで再起をかける物語と、そんなヒュー・ジャックマンの心の支えになる子供の勇気の交錯が見事だ。こららの作品が気持ちよくそして優れた作品である点は親と子がそれぞれ教え、教えられる関係にあるという点であると思う。一方的に説教をしてしまう関係は「学び」という概念からはほど遠い。教育とは相思相愛であり、教える側も勉強をする姿勢が必要なのであろう。個人的に感心した点は子供がロボットにダンスを教え、それを親父が「客にウケるからやるんだ」と教え込むこと。これは裏を返せばとても汚いような場面にも見えるのだけども、実はこの成り上がり精神こそが親子にはつながりとして存在していて、

■『ハード・ロマンチッカー』監督:グ・スーヨン
大変違和感が残った作品。暴力をこれでもかというくらいに提示してみせるが、「こんな暴力映画ってカッコいいでしょ?」がどこかにじみ出ていて気持ち悪い。エンドロールでそれぞれのキャラクターのその後の後日談がテロップで紹介されるが、どれも救いようのない結末。果たしてそんな結末をテロップで紹介する必要はあったのか。つまり物語があるようでない。暴力の提示をするだけして、「暴力の結果」を残したに過ぎない気がしてしまった。音楽の使用も、喧嘩の間合いも「こんな暴力映画ってカッコいいでしょ?」だからやっぱり疑問が。主人公の動機や行動の整合性が見てとれず、松田翔太のモデルのような格好良さがかえって浮き足たって見える(強さを提示するにはあまりにやせ過ぎだ)