『堕落論』

■個人的に堕落論のようなものは突き詰めきれた。底は底でしかない。価値は価値として価値に見合う金額提示されていく。底に合わせれば底の金額で対応される。賞はまた金額には見えない価値を生み出してくれる。一長一短どちらが良いということはない。『ワンダーラスト』というマドンナが監督した堕落論を描いたとされる作品は好きだった。それぞれが底辺と感じる生活の中で交錯する願望や何やらがきちんと描かれていたからだ。ここ数日はあえて堕落論を把握したくてそんな生活をしてみたりした。自分が思っている以上に人間の数は多いし、それぞれが多くの問題を抱えているという「リアル」も痛感出来た。どうしようもない現実と、垣間見えるちょっとの理想が交錯するのが20代の半ばだと個人的に思う。会社員として暮らしている人の苦労には会社員として暮らしている人たちなりの息抜きや、見返りがきちんと存在していて、自由に生きている人には自由に生きている人なりに辛い制度が待ち受けている。だから完璧な生活など存在しない。だからこそどこで妥協点を見いだすかは難しくなってくる。あと大事なのは継続だったりもしたり。借金を作らないように生きるとか、なるべく様々な点で貯蓄をしておくと生活に融通が効いてきたりもする。あと仕事はある程度人にふった方が良い。自分で抱えると自爆する。基本的に自分が抱えきっているような気がするが、誰かのサポートも常々あるような気もする。ちゃんと家に帰った方が良いな。面倒くさいこともあるけど、面倒くさいことが生活なのだから。まあ仕方がないんだよ。結局のところ戒めにも似た部分だ。けど楽しく生きた方が良いからたくさん笑っていた方が良いし、人の話を聞いた方が良い。自分のことをベラベラ喋るよりかは聞き上手になった方が良い。自分の身体上のアドバンテージはちゃんと使った方が良い。アドバンテージがあるなら惜しげもなくちゃんと見せきった方が良い。逆にアドバンテージにならないものへの配慮もまたしっかりと持った方が良い。出来る事なら親密に聞いた方が良い。一生懸命さは裏切らないはずだから、120%出し切る勢いで仕事をすれば充実感は残るはずだから。大丈夫だ。