129時間とか

■昨日、オーサリング作業で一本タイムコードが途中で落ちた素材があると連絡があり、朝からプリント作業。が、何度も原因不明のコマ落ちに悩まされる。気がついたら木曽さんが出社。時間のあっというまっぷりが怖い。アキバに行って再納品。新宿に戻ってミーティングまで時間があったので、武蔵野館へ。

新宿武蔵野館『127時間』監督:ダニー・ボイル
ヤラれた。動きのない原作に対して「センス」で解答してしまうことで紛れもない映画に出来てしまうという。カメラの前の自虐的なアレは「ワラッテイイトモ」の世界。喉の乾きをあんな広告映像で表現出来てしまうという。BDが出たら1コマ単位で研究したい。そんな映像。OPの多画面だって、センスだけが前に出てない必然のあるオープニングだったし、ちゃんと落っこちて身動きが出来なくなってからタイトルが出るという必然もたまらない。別に映画は必ずしも冒頭にタイトルがなくても良い訳ですから、そういう部分でもセンスで持っていけてしまうという参考になる。腕の神経を切断する断面の映像はダーレンの初期作品を彷彿とさせるけど、そういう表現を避ける必要性なんてない。むしろ徹底してやっちゃって良いという事も分かった。ダーレン作品同様に音響、映像で最高にハッタリを聞かせていて、これぞ映画だと思わせてくれた。

■次の企画の概要が決まる。期間が短いので短期決戦。これも宿命と受け止める。

新宿ピカデリーハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える』監督:トッド・フィリップス
期待値を超える笑いはないけど、相変わらず僕のような作り手の背中を押してくれる作品であることには間違いなかった。チンコの肯定観が万国共通。ニューハーフネタは場合によっては問題として取り上げられるかもしれないが、これはもはや出したら勝ち。エンドロールでニューハーフにバックで挿入される写真の面白さ。