燃え尽き症候群的な何か

一日中グッタリしていた。

編集しなくちゃと思い、PCの前に向かうもイマイチ乗れず。燃え尽きているのかとも思ったり、新しい趣味が欲しいなと思いながら、タマフルPodcastで『トゥルー・グリッド』評を聞いた。宇多丸さんがこの作品を評論するにあたって原作と、60年代に作られている映画を引用しているのだが、コーエン兄弟のバージョンには「今どき演出」が施されていると言っていてハッとした。DVD以降に顕著だと思われる初見では分かりづらいような演出。だべりを繰り返して画面内にさりげなく情報を詰め込む手法が近年増えているといこと。いつのまにか情報に満ちあふれた生活を享受して暮らしている中、映画の場面における情報力も変容している。『ショージとタカオ』の監督も意図的に画面内の情報量を増やしていると言っていた。

自分が知ったかになってもそこにある情報を真にまで理解しているかは分からない。見たつもり、知ったつもりでいるとが逆に出来てしまう時代とも言える中で、真に情報の理解をするにはどうすべきか。そんなことを考えたらまたモチベーションが上がってきた。

ぼちぼち以前から考えていたモノクロ映画を作ろうと思う。自分がいつも見ている景色、人間たち。その陰影と美しさ。それに加えて音と身体。ありきたりながら、今とてつもなく映画らしい映画を撮りたい気持ちになっている。