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先日は汐留でアー写の撮影をした。僕が撮るんじゃなくて、撮られる側として。いつのまにか若手写真家になっていた大学時代の後輩の平岡さんは多摩美のゼミで一緒だったんだけど、大学時代から何者でもなく、かつオーラもない僕をそれなりに慕ってくれた人なんだけど、こういう形でまた再会するとは思わなかった。

汐留の電通ビルで撮りたい。昼は飼いならされている会社員であり、編集マンなんだけど夜はリングで闘いを渇望するレスラーというコンセプト。まあ映画ファイトクラブまんまなんだけど、平岡さんは完全にそのコンセプトを汲んでくれた。

白黒で撮ってみたら更によくって、ホワイトバランスを変えてブルーの色調で撮ったら、また良くなった。

完成した写真を見て、僕の頭がすっきりした。こういうブルーの色調で、孤独な男と、都市が凛としている画が好きだったんだ。改めて気付いた。好みというか、好きな世界観があって、好きな映画とかがあって、色んなものを雑食してきた自分が頭の中にあった好きなコンセプトを平岡さんが見事に引き出してくれた感じがとてもする。

FBのいいね!の数も多く、連絡を取っていない友人からも反響がある。こういうイメージを待っていたんだと心底思った。映像、デザイン、美大、色んな事があっては中途半端なイメージとアウトプットだった僕。でも自分の世界観や、好み、伝えたい画があるんだとしっかり自分の中で認知出来た。嬉しかった。これからの作品作りに活かしていきたい

この写真を見て、すっきりした。