つれづれ8

11月22日。
連日雑魚寝でカラダが不調です。
騙し騙しにやっているし、まあしょうがないと言えばしょうがないんですが、時間が上手く使えません。やはり自分のリズムで仕事するのがええんかな。早く会社行く度に打ち合わせとか、急に呼び出されたりとかもないんで、変な感じ。会社にで社長が取材を受けている。個人的にはそのインタビュー自体の浮き足立つ感じが何だかなーと思いながらも、自分もこうやって誰かに取材させてもらって食っているんだなーとも思ったりした。客観的に見るとインタビュアーのテンションや相手の事前取材みたいなもののテンションって大事ですよね。社長はもう歴史の武将みたいな感じで日本の天下統一を考えてるんじゃないのかと思った。東京というテリトリーから、世間へのアピールを経て埼玉に進出するその姿勢はおそらく全国的に見ればもっともっとっていうことなんだろう。僕はそのうちの一つの駒であるし、一つのファクターなんだとは思うんだけど、その中でどういう役割が出来るんだろうかとか、色々考えてしまう。今週も社長と一件外回りも行ったし、先週は会食の席を同席させてもらった。「彼はガンバレ☆プロレスなんてのもやってて、元々学生プロレスの選手で、今は映像班で、飯伏幸太に恋愛相談をしているんですよ」っていう言葉から出るところによると、それが僕のイメージで、逆に言うとそれだけとも言えるし、自分が社長に対してアピールしなきゃいけないことも当然まだまだあるので頑張らねば。社長は今の時代を明確に捉えていて、コンセプトがしっかりしているから人材が集まるのだと思う。団体が「楽しい」印象を持っていれば人材は集まる。今は新人にキツいことを提供していくとかじゃなくて、一本で食えなくても楽しいという何かを提供することなんだと。団体がどんどんグッドイメージを先行で出していくことが必要不可欠なのもよく分かった。

渋谷で『フィルス』マガヴォイの顔が一番印象的だった。序盤のトレスポっぽい各キャラクター紹介から期待はしていったんだけど、もっともっと屑なことをしてもらいたかった。クズさが想像の範疇以内ないというか、結局お洒落でまとまってしまったような気にさえなる。メッセージ性は主人公のクズっぷりが同時にやっぱりカリスマ性として浮かび上がってしまうということですよね。帰りに映画秘宝を立ち読み。ポール・グリーングラスの小特集が凄い良かった。平均一カットにつき2秒という短さと手持ちで撮影しているスタイルについて「流行っているから」と言い切ってしまい、彼の撮影スタイルは演者の即興的な動きにカメラは付いていくだけということみたい。撮影監督が優秀だからとか、編集技師が優秀だからという彼の周りのスタッフも当然ありながらだが、読んでいてそのスタイルこそが自分が卒業制作で模索していたスタイルだと思ったんですよね。ドキュメンタリー的であり、カメラの画作りというより、役者に委ねるというかね。しかも映画のほとんどは役者だって言い切ってしまうから凄い。でも俺もそうだと思っていて、最終的な印象ってやっぱり役者の存在ってことになるんだけど、その役者に自由度の高い演出をさせているのが良いんだなって思ったんですよね。たぶん演出はしているんだけどガチガチじゃなくって編集とキャメラの動きでフォローしていく。結果的にそれが流れるような息をしているよなアクションになるんだから凄いです。ポール・グリーングラスのやり方がやっぱり今成が目指すべきスタイルなのかなというのは凄く読んでいてピンと来たんですね。まぁ多くの企画をポシャってるのも似ているなあと勝手にシンパシー感じながらグリーングラス先生を敬愛していきたい次第。

下痢がちょっとだけ固体になった。

11月23日。
今日は猛烈に色んな事のモチベーションが切れた。何だか馬鹿みたいだ。パチンコにも負け、時間も上手く使えず風呂にも入らず、何なのだろうか。自社のプロレスを見ていても、刺激を受ける事は出来ず、ただただ疲労と心労が蓄積していくのみだ。何にも楽しくない。生き甲斐があるようでまやかしのようにさえ感じた。That’sワーキングプア。って感じだった。

11月24日。
朝から仙台へ。新しい会場でDDT興行。人手足りなくセコンド業務。グッズ販売など。多いに楽しむ。帰りは選手の皆と牛タンと飲み。日本酒が最高。坂口さん上下のセットアップ着ててもかっこいいなあ。ケニーがガンプロのDVDを見たらしいんだけど、「イマナリさんはエースだね!」と言ってくれた。「他の選手のレベルは下、でもイマナリさんは感情が凄いね。女子プロレスラーみたいだけど、凄く良い。」何だか嬉しかった。ケニーは外国人だけど言葉を必要としないプロレスで、プロフェッショナルなレスラーに褒められた事が凄く嬉しい。僕は自分自身に軸なんてないと思ってたけど、彼に褒められた部分に関してはもっと伸ばしていけというメッセージだと受け取り、拡大解釈してこれからも頑張っていこう。審査員特別賞をもらった気分だわい。