『ワン・デイ 23年のラブストーリー』

新宿バルト9『ワン・デイ 23年のラブストーリー』監督:ロネ・シェルフィグ
素晴らしかった。見せ方、構成、監督の提示、演出等の仕掛けや意図が、見事なキャスティングと上手くスイングしていたように思える。たった7月15日という限定された日付け、そしてそこから流れる時間経過がもたらす切なさ。映画ならではの時間軸の提示だったように思える。500日のサマーのような意図的な構成だけど、日付けがもたらす効用などなど。それに加えて細部の演出が光る。当時流行していた曲を散りばめたり、ファッションや美術が効果的にそれらを作用させる。何かを予感させるオープニングも含めて秀逸な映画であった。