ラブコメDVD祭り

■起床して眼鏡を作りに行った。丸形の茶色。ある人に茶色で丸形の眼鏡にした方が良いというので、そのまま従った。何故従ったかと言えば単純に人生経験が豊富そうで、先見の明がありそうだったから。あとはシチュエーション。

■久しぶりに蔦屋でDVDレンタル。旧作100円キャンペーン。5本借りる。最近は忙し過ぎてDVD観賞が全く出来なかったが、この休みにガッツリ見たいところ。

■仕事のアポがなくなり急遽とあるライブに出向く。このフットワークを身につけたのはよし。ライブはただただ爆音が素晴らしかった。身体にスピーカーがずっしり響く爆音が久しく体感したことのない気持ちよさ。DDT後楽園でも大音響スピーカーから音だししているけど、やはり生演奏から出た音とパフォーマンスだよという話で。ただただステージ上の人たちがまばゆかった。なんでバンドやらなかったのかという後悔も押し押せてきた。音楽ドキュメンタリーをやりたくなった。

■DVD『フィリップ、きみを愛してる!』監督:グレン・フィカーラジョン・レクア
ジム・キャリーベースのナレから提示される語り口が秀逸だ。タイトルの通りフィリップに恋をするが、フィリップへの気持ちとは裏腹に詐欺を止められぬその運命の歯車と時間の進行をジム・キャリーならではの表現で成立させている。ところどころで幸福とは何か?とでも問うようなショットが挿入される。映像に緩急がありスローで空のショットを捉えたり、かと思ったら詐欺の表現をあっという間のテンポで説明していく。『ラブ・アゲイン』でも上手かった語り口の緩急。これは恐らく何に時間をかけて、何を省略すれば映画としてベストなのかということをきちんと把握しているようだ。ジム・キャリーの主観ナレと客観的な事実の交錯も上手い。どこでジム・キャリーの想いを挟めば良いのか、ナレーションがナレーションとしての独白に終わらず映画の進行を止まらせない、テンポの良い語りになっているのは参考になる。

■DVD『ウディ・アレンの重罪と軽罪』監督:ウディ・アレン
哲学的。くだらない人間の喜劇に、人生論を見いだし、幸福なメッセージへまとめあげる。重罪と軽罪。重いものと軽いものが並列的に扱われる。人生の悩みってそれだけ並列なのかもしれん。二つの物語がシンクロするのは最後のシーンで偶然出会う二人だけである。つまり映画は脈略のない二つのストーリーがばらばらに進行している。オムニバスとしてバラバラの生き様をタイトルにあるように重罪と軽罪という大小はあるが、実は根底に描いていることは一緒なのだということ。妹が馬乗りでウンコをされているという話を聞いたウディの演技は実にキュートだった。