大学の先生と再会

正午近くまで爆睡していた。違う案件の編集を始める。疲れ過ぎてまたアイドル整体師のいる接骨院に行く。可愛いので癒される。ほんとに可愛いって大事だ。事務所に戻ると高木社長が「俺も行きたい、行きたい」とうるさい。僕のミューズなので高木さんとは釣り合わないはずだ。

仕事を終わらせて渋谷に行く。来年の2月に大学のギャラリー主催で展示をすることになったのだが、大学の先生に誘われて出品作家になることになった。先生も含めてミーティング。先生には一年前会社をやめたくてしょうがなかったとき、毎日のように泣きの電話を入れて愚痴を吐き出し相談にのってもらっていた。東京に戻って一年。先生と連絡をとることもなく1年不義理な状態が続いていた。ミーティング中はやたらと忙しそうだね、疲れているねと声をかけられまくる。特にそんな話をしていないのに、そう伝わる見た目なんだと思って反省した。

先生にはプロレス団体専属の映像作家というポジションを評価してもらえた。今、プロレス団体が専属で映像作家を雇って初めて成立する時代なんだということに先生は一つの時代を感じたのか、感心していた。もともと大学の授業で学んでいた事が映像・空間・身体の三要素による芸術表現の研究だったことが、全て一本に繋がる。それが現代のプロレス興行。そしてスポーツと芸術の違い。スポーツは全員が平等の距離と平等のユニフォームで競い合うが、プロレスはそうではないのでスポーツというより、芸術寄りだが、身体性というものがもう一度見直されてくる今、同じユニフォームで闘うような視点も必要だろうという話に。

先生には武道館に行くのなら武道館の公演をたくさん見た方が良いというアドバイスと、オリンピックの開会式の映像を見ると良いというアドバイスをもらった。

■これまた6日振りに帰宅。家に帰るだけでホッとする。『ライブテープ』のDVDが届いていたので観る。これは色んな意味で映画館だからこそ成立した映画だったかもしれない。映画館という集中力と密室があってこそのワンカット作品だった。あの感動を自宅で味わうのはさすがに無理だなぁ。テレビ画面で観るとどうしても退屈な映像が永遠と続いているような感覚に陥ってしまう。実はこれってとても不思議なのだけど、長回しというのはあくまで映画館で観なければ有効に働かないんじゃないか。カットのない作品を何故テレビ画面で観るとしんどいのか。これは一つの研究テーマになりそう。ただブラウン管で観ると、空のヌケがとても奇麗で、撮影の近藤さんのグッジョブぶりがひたすら映えて見えた。特典映像の山本さんのMAの仕事っぷりも納得。これは監督にスポットをあてるんじゃなくて、周辺の技術さんこそ真のヒーローなのでは?という気がしてきましたわ。