両国国技館

両国国技館大会当日。朝になる。まだ映像班全体の作業は終わったわけではない。古武さんを残して先に藤岡さんと現場へ。すぐさま尾崎さんにデータを提出。何度か会場でプレビューをしミスがないかチェック。8000人の会場ということもあり、スクリーンが大きい。が、そこで映像が流れる高揚感もまた一際違うものであった。藤岡さんとメイン後の映像をHDDにキャプチャーし受け渡し、編集作業をするという実にナマな作業を二人で担当。本当に藤岡さんがいなかったら死んでいたと思う作業だった。焦っても冷静だった藤岡さんに迷惑をかけてしまったなと思う。武道館の発表はどうだったんだろうか。映像の作成も自分が任されたので、当日のビックリ感はさほどなかったが、また一つ自分自身の目標が更新されたように思えた。原田さんは学生を終了して僅かすぐに東京ドームを演出していることが何度も過る。

■事務所に戻り、高揚感に浸かりながらも椅子の上で寝ていた。自分はプロレス興行出身の映画師になりたいと思っていたが、そんなスタートだったのかもしれないと思うようになった。