2014年04月17日のツイート

最近、発信が多くなりました。というより、ちゃんと自己アピールをするようになりました。活動することが多くなった事も事実ですが、それ以上に自分が今だと思うタイミングで、かつ運動やムーブメントを作りたいからです。30歳までに爪痕を残す、自己確立を果たすまでに、カウントダウンが迫っている感じがひしひしと自分自身に感じています。

先日あるドインディー映画を見てきました。まあ映画は売れないミュージシャンを被写体にしたものですが、それは置いといて肝心の映画も「売れない映画」の作りになっていることがひっかかりました。へたっぴな作りや、構成、撮影、編集はそれはそれで味が出ると思うのですが、心の中で「あぁ、この作りでは世間には届かないな…。」という感想を持ってしまいました。たぶんあの貧乏っちいルックを見ただけで、そもそも相手にしない層というのが生まれてくる。それだけで見る人が限定されてしまう。難しいところだと思うんですけど、それって結構大事なことのように思えます。

どんなに被写体として優れていても、やっぱり貧乏っちい服を着ていれば、声はかけ辛い。どんなに可愛い子でもジーン○メイトの服を着ていたら、たぶん僕は内心ガッカリしてしまうと思います。何となくそういうことなんだろうと思いますし、そういう潜在意識というのは結構人間にはあるんじゃないかと思いました。

僕はそういう意味で、今ある領域と闘っています。僕が活動している領域は間違いなくインディペンデントな領域でして、そしてマイノリティーという空間や人間関係を形成しています。しかし僕はここから抜け出したいわけです。もっと色んな人に知ってもらいたい。メジャーになりたい、そんな気概を以てモノを作っています。

しかし実際に金がないわけです。とにかくお金がない。だから当然かけられるものもかけられない。そんな中で地上波テレビの担当をすることになりました。そこで話題になったのは僕のナレーションでした。結果から言うと賛否両論だった。僕がやってしまっていることに賛辞を送る人もいれば、こんなナレじゃ駄目だという人もいる。面白い感想だと思いました。

そして後者の感想を持った人々に共通しているのは、地上波のテレビ放送をよく見る人だろうなという結論に達しました。具体的な調査は確証されていませんが、何となくそんな感じは分かりました。前者はインディペンデントであることに理解を示せる人たち。そして後者はインディペンデントであるかどうかには気にもとめない、あるメジャー感がなければ、表現として受け付けられない人たちです。

これは面白い結果を現しています。前者の人には何かしらの表現として伝わったわけです。僕が一人で制作しているということも含めて、それが良い形で伝わったわけです。しかし、今の作り方では後者の人たちには伝わらないのだということが分かりました。つまるところ、今の体制を続けていれば、前者の人たちからの層から拡大出来ないように思えたわけです。

これは凄く難しい問題だと思います。アンビバレンツな状態。どちらを選択するかどうか、とかもうそういう問題ではなくて、ここにメジャーとインディペンデントの明確な境界線があるからですね。

僕が子供の頃、G1クライマックスを観た帰りに寄った焼き肉やでメジャー、インディー論争が店内で起っていた事を思い出しました。熱狂的な新日本プロレスのファンが高木三四郎をレスラーとして認めていなかったのです。何で認めていないか分かりませんでしたが、そこにいたDDTファンの青年は明らかに新日ファンの周りの中で孤立していて、辛い状況だったと思います。けどその人は絶対的に信じているわけですよね、DDTが面白いっていうことを。そして、10年以上が経過し、今のDDTの前ではその論争が無効化していることは一目瞭然です。所属選手が新日本とDDTの二団体契約を果たしたわけですから。

ここで、僕らが出来るムーブメントは二つあると思っています。
1.メジャー層を取り込むか。
2.今抱えている層を拡大していくか。

とても難しい事ですが、僕はこの二つのアプローチを同時に行わなくてはいけないことをヒシヒシと感じています。戦略としてどちらかに絞るほど、賭けられない。同時性がないものは淘汰されてしまう気がしてしまうからです。

4月からレスラーとしてコスチュームを一新しました。全てタイツの生地で制作しました。今までは上にTシャツを着ていましたが、確かにそれを着ることのインディー臭は免れません。しかし1年半ほどのトレーニングを継続し、身体に厚みが出てきた事を機会にツーショルダーのもの変えてみました。これは僕なりに進んでレスラーとして見られたいという意識です。レスラーとして見られる為には最低限の身体と、それを見せるための要素がなくてはなりませんでしたが、まずは僕自身がそれを作っていこうと思った訳です。レスラー兼ディレクターという存在は今の所僕だけなんですよ。僕はこれを武器にしなくてはいけない。だから編集をしているときでも、同時にレスラーが編集をしていると思われなくては、存在として際立たないなと思ったのも一つです。もちろんTシャツを着ながら、トップになる人もいますが、例に例えてみると、サンドマン、トミー・ドリーマー、大仁田厚くらいだと思われ、よほどのカリスマ性を持たない限り、このビジュアルでは勝負出来ないなと判断したためです。

更に一眼レフも買いました。これは高解像度の映像が溢れている中で、これがスタンダートになっている今、まずは自分自身が持っておかなくてはいけないアイテムだということをひしひしと実感したためです。この一眼で早速ブラックDPGのMVを制作しました。

番組に関して言えば、ルックとしてはまぁまぁ及第点かと思うのですが、とにかく僕のナレーションが上手くならなければ意味はないわけです。ならば、メジャーの声って何なのでしょうということなんですよね。それを考えなくちゃいけない

色んな事が必然的に僕に発信を行わせている。

これにもっと言えば収入を増やすことも課さなくてはいけませんし、常に自分の可能性を広げていくという部分での活動拡大もしていかねばなりません。
存在を知ってもらうためには、まず何をすべきか。僕という人間を知ってもらうためには何をすべきか。今後は様々なトライ&エラーをしていくことになると思いますが、必ずある領域を壊していきたいと思っています。私自身はインディペンデントは好きですが、インディペンデントのままで良いやとはこれっぽっちも思っていない。僕が感じたい成功体験とはインディペンデントがメジャーとの境界にある結界を突破する事。これに尽きます。

身体が小さくても残せるものはある。画心がなくても見せられる映像はある。

次はインディーからメジャーにいった代表例を考えていきたいです