GET ACTION!!

相変わらず忙しい。昨日は珍しく爆睡してしまった。昨日の試合が終わって、そのまま川崎で映画を見ようかと思ったのだが、タイミングが合わず。帰宅して13時間くらいは寝たのではないだろうか。よっぽど疲れてたのだが、試合のダメージも見事に残り整体に行って何とか調整をしてきた。身体の調子は悪いんだけど、しっかりこのダメージや疲れが自分にカタルシスを与えてくれる必要性のあるものなんだってちょっと分かって来ました。疲れてれば働いてるって自分で自信を持って暗示をかけられるわけだし、まあいつしか言うかもしれない給料上げてくれっていう主張も、自分の身体の疲れこそがそう感じさせてくれるのかもしれんと思ったり、思わなかったり。そんな中、

新宿シネマカリテで『GET ACTION!!』を見た。TEENGENERATEのドキュメンタリー。監督は元シアターN支配人の近藤さんだ。近藤さんの姿はよくシアターNで見かけていた。シアターNとは2スクリーンのミニシアターで、それこそB級ホラー作品や音楽ドキュメンタリー作品の多いラインアップなどで、近藤さん自身の趣味趣向が現れた作品が多かった。と、同時にその姿勢こそが「劇場のカラー」を定着させていったと思う。そのブレのなさや、作品の一貫性、そして思わぬ作品の発掘にシアターNに通いながら、僕は映画への気持ちを満たしていたように思う。

『GET ACTION!!』はそんなシアターNにたくさんかかっていた音楽ドキュメンタリーから多分に影響を受けたであろう編集と構成であった。こういうドキュメンタリーが確かに沢山あって、そしてそういうドキュメンタリーはその被写体についての予備知識がなくても、問答無用に面白かった。そうだった。自分自身で改めてそれを痛感したんだった。近藤さんは自分自身で映画館の支配人として影響を受けた作品をベースに、自分が最前線で見ていたバンドの映画を作ってしまった。何て凄いことなんだろう。凄い情熱なんだろう。

一瞬のブレもなかった。シアターNが作り上げた文化や、それが起こした運動、活動、功績に自信を持って今を生きているような感じがした。映画はそんな近藤さんの想いが伝わって来た。このバンドの運動、足跡を映像にしたい。そんな気持ち。テンポの良いインタビューの映像から浮き上がってる様々な事実やテーマ、恐らく質問内容も良いのでしょう。それぞれのテーマが素晴らしく見えて来る。写真の使い方も上手い。この感じだ!と思った。僕はこの感じを学生時代に体感してたんだと思った。



昨日のプロレスの感想をTwitterでちょっと拝見すると、やっとこそ伝わって来ているのかなと思う。でもまだまだだ。箱は小さいし、それが自分の実力だなんて言えるほどの余裕もない。でも俺のアウトプットは間違いなく俺が影響を受けて来たものの足跡だ。

俺は止まっていない。爆走している。

そう感じられた。ほぼ毎日映像を作っているし、まともな休みなんてないし、何かから吸収したいと思っている。あの貪欲な姿勢は学生時代から変わっていないんだと思った。シアターNに通っていたとき、B級映画のルックが好きだって思ったし、音楽ドキュメンタリーがやっぱり好きなんだって思えたもの。

今、自分の中にある"好きなもの"がよりクリアになってきた。洗練されてきているのだ。わざわざ嫌いなものでやる必要なんてないんだと。

沢山映画を見て来たことを自信にして良い。勉強してきたんだ。何だか今回の映画を見て、そんなことを自己肯定出来る瞬間に出会いましたよ