竹葉さんグランプリだって

気が付けば竹葉さんがゆうばり映画祭でグランプリを受賞していた。凄い。そして嬉しい。竹葉さんは4年前のゆうばりで声をかけてくれた女流監督だった。僕の作品、人間性を竹葉さんは買ってくれていたし、東京に戻っても相談に乗ったり乗られたりということもあったりなんで、その人が作り続けて結果出したのが人事には思えなかった。竹葉さんの作品は面白いとはあまり思えなかったんだけど、竹葉さん本人の謎の行動力がこうして身を結んでいるんだから凄いとしか言いようがない。毎年必ず映画を作り続けていて、一時は謎のスプラッター作品なんて作っていて、相変わらず何がやりたいのかイマイチ分からなかったんだけど、映画が作りたいという衝動に噓偽りは一つもなかったと思う。それで結果結びついてるんだから。31歳という年齢についても、勇気を与えてくれる年齢だと思う。

俺も色んな理由に付けては映画を作っていない。忙しいとか、そういう理由にしたって寝なければ良いだけだし、仕事の量なんて多いに決まっている。巻き込む人が多いに決まってるじゃないか。今回の受賞の知らせはひたすら滾った。俺も映画を作ろうと思う。もう嫌いな映画や嫌いな人間がどういうものかいい加減分かって来たし、好きな映画や好きな人間がどういうものかも分かって来た。俺以外でない誰かが好きなものを駆使してアウトプットしているのを見ると、俺もそういうのをやりたくなってくる。俺のも作りたい世界観がある。世の中に訴えたい事がある。高尚なものなんかじゃくて良いけど、心底ナメられたくないんだと思う。やるっきゃねえな。