プロとアマ

■昨日は立て続けに4人の人にインタビュー。今日は2人。成田社長案件だが、着地が見えないまま撮影にとりあえず入ってしまったけどかなりの消費カロリーものでした。ただ撮っているうちに色んな考え方がグルグル廻る。撮影に関して言えば、これはもう明らかに二つのタイプに分かれていて、堂々と喋る(自信がある人)と喋りが安定してない人(自信がない人)の二つに大きく分かれた。じゃあそこの自信の部分って何が決めてって言ったら「場数と経験」でした。場数と経験をこなしている人は必然的に持論を展開していくので、ちゃんとした取材になるんですが、持論を持っていない人は自分がどんな言葉を放つべきか、または自分が何をこの場で伝えなくてはいけないか、悩む時間が生まれてるんですね。決定的に言えば後者は遥かにアマチュアっぽいんです。しかし、これが難しいのがプロだから絶対面白いのかとか、プロだから可能性があるのかとか、確証された実力があるのかと言えばそんなの分からないわけで。将来性とか確変を狙うのであれば、後者も十分あり得ます。後者は何者でもないが故の不確定さこそを売りに出来る物語がある。しかし前者はもう不確定ではいられない。しかしながら今回は観客システムで一軍と二軍を決めてしまうんだそうです。これ非常にアマチュア側には不利な展開でしょう。何故なら「アマチュア」なものには説得力がないからです。アマチュアさ、将来性が一票という投票システムには非常に不利。公約もなければ、技術の提示も出来ないわけですからね。そういう意味ではとんでもなバトルなんじゃねえかと思いますが、僕自身はとても良い経験になっちゃっている。逆に言えばアマチュア時代の自分さえも思い出すし、逆にこのインタビューをしながら、自分がプロとして仕事をし続けている事もしみじみ実感しました。

他業種とコラボする場合はやっぱり地力しか出ませんねえ。そういう意味ではアプガ×DDTはとりあえずギリギリ通用したのかなぁという感じでした。もっと出来ることもあったんだろうけども、あれが今の自分だわね。ただプロとしてDDTの最前線でずっとVを作って来た地力が自分にもきちんと備わってるんだなーとちょっと感嘆しましたね。そこは嬉しかった。だから自分にある技術を使わないなんてアホらしくなってきてしまっている。

今年は攻めまくる。僕個人がですよ。今までどれだけ大人に邪魔されてきたんでしょうか。何かあれば下げられ、落としいられる。大人の利益循環の一部になっていた自分の時間が遥かにもったいなく感じました。しかしもうそんなことに時間は使っていられません。

もう肩こりが限界。昨日は2週間ぶりに帰宅しましたが、今日も直ぐに事務所です。しかし止まれません。自分のアイディアが商業性の中に食い込んでいるからです。もうこれを味わったなら、もっともっとです。

今日は映像でないことにカタルシスがありました。しかし、そこでも成長を感じられましたよ。自分も場数踏んで来てますからね。相変わらず金はないけど。

新宿バルト9『エージェント:ライアン』面白かったです。僕の大好きな映画でした。最大公約数としてのカッコイイを持つクリスパイン。『スピード』を思わせるスピーディな展開とハイテク機材とタッグ感。