つれづれ5

■6日。映像制作ではない企画書作りとかで諸々作業。あれこれ行動したら荒んだ感情が満たされた。荒めば荒むほど、満たされる跳ね返りも多くなりますな。映像屋が荒んだときにどうするかみたいなので、色んな金言が世にあると思うんだけど、そこで持論が持てる人は強いと思いました。新宿ピカデリーで『グランド・イリュージョン』。もうアホかっていうくらいのテンポの良さと、くるくる回るカメラワークが凄い。だからと言ってどうとかではないけど、そういう編集が演出として必要なケースはいくらでもあるし、そういう場合によって息を吹くことの出来る作品も沢山あるのだろうね。ジェシー・アイゼンバーグのあの無感情な喋り方もいつにも増してたけど、マーク・ラファロの顔面力に尽きる気もした。冒頭にやや説教臭いナレーションで状況を説明していても、後の描写が伴っているからメッセージ性がしっかり見ている方に伝わるんだと思いました。確かに現代ってマジックというか魔術そのものの幻想がなくなってきている部分はあるし、マジックの種明かしをした人が最後懲らしめられるというのは、ある業界も似通っているのかもしれない。そのまま朝、一蘭でラーメンかまして何だか感動。

■七日。DPGのイベント。人前で何かをするということを必然的に考えたくなった。人に厳しいことを言う沸点が自分にもあるというか。そのまま北谷君と吉川君と語らう。北谷君はメディアヤ○ザなとこあるけど、彼の意見や感想を共有出来るって今の俺にとって凄い財産で、吉川君のこれからのピュアさと感受性に触れることも同時に感じる。感受性のない人でもいくらでも「目立ちたい」という理由でステージに立てるからこそ、インテリジェンスと感受性はヒントになる感じはビンビンにした。武蔵野館で『セブン・サイコパス』。何か嫌いな感じしてたのが、後半怒濤のメタ的なギャグや映像の連続でおおいに楽しむ。ギャング映画あるあるを絶妙な批評性とテンポで見せるというのは『キャビン』でもあったんだけど、こっちはこっちでその作風を自分のものにしているんで良いなあ。コリン・ファレルはダメ脚本家なんかやらせても様になるんで、意外と万能な感じがしてきて増々好きになってきた。

■8日。久しぶりの接骨院と久しぶりのワークアウトをかます。新宿ツタヤと紀伊国屋書店で買い物というありきたりのないいつもの散財。今日は良い会話が出来た。実はちゃんと観られている、評価されている、発見されているというのが一番嬉しい時期なんだろうね。サムライTVスタッフルームで女性スタッフから昔の方がかっこ良かった、今は丸くなったなどとボロクソに言われる。