徒然。2013夏

DDT両国が近くなってきました。ちょっと憂鬱です。
去年と言えば、映像班の体制に多くの問題があり、僕自身がパンクし、精神的にもかなり追いやられたのが昨年でした。
まあどれだけ大変だったかなんて、裏方のドラマなんだから人前で見せるものでもないし、人に語るものでもないと思ってるけど、
確実に僕にとってはトラウマの一つにはなった。

そんなこんなもありながら、毎日激動過ぎて困ってますが、過剰書きで気持ちの整理を。

ガンバレ☆プロレス
ガンプロが自分を表現出来る場として、どんどん大きくなっていると共に、やっぱり大家さんや冨永たちと成し遂げたいことが沢山あるということに気が付きました。皆が何かしらの挫折を持った人間ばかりで、それを背負って今を生きている連中ばかり。けどそんなステージが出来たことに意味を感じる。大家健が今成夢人が時代に必要とされてるのか、されていなのか。僕は常にジャッジされていると思う。けど僕たちにしか出来ない物語、夢があってそれに感じてくれる人がどんなに少数でも、どんなに小さいキャパシティーでも良いから、強く人に訴えかけることが出来るなら、僕は今の自分を曝け出したいと思うのです。今成は負け犬です。色んな事から逃げて来たり、仕事人としても一人前と言えないことも分かってます。それでも食らい付くしかない。死んだ母親に「アンタは粘る才能しかない」と言われた事を思い出します。



□DPG
成田君のエンタメユニットDPGに映像協力でちょいちょい協力したり、意見をしたりしてみたり、音楽の世界に何か自分の意見を言ったりすることが凄く新鮮なのです。成田君はほぼ同世代で、影響を受けて来たものや、プロレスに影響を受けた熱を何かアウトプットしたいという衝動はとても似ていると思っています。だから彼と意見を交換したり、彼らの活動を見守ることはこれまた一つの青春のような気もしました。マネージャーの劔さんにも「今成さんが近いうち映像でガーッと行くかもしれませんよ」と何故か予言めいたことを言われて、何だかよく分からないけど、映像のモチベーションもどんどん上がっているのが不思議です。

□映画
あんまり見れてません。「恋の渦」とかは見ました。インディペンデントの強さは生々しさと、その生々しい距離感が「あるある」の共感を生むということでしょうか。

あとは「コンプライアンス」という低予算映画が面白かった。変質者の詐欺の話なんだけど、警察と偽って服従させていく心理を細かくシンプルに描いてるのに恐怖を感じました。

ワイルドスピードと、G.Iジョーに圧倒的なアゲアゲ感。気分が高揚している感じがありました。素早いカット割りと、カッコいい役者。

映画作りたいです。でもテーマは何でしょうか。ドキュメンタリーでしょうか。ドキュメンタリーであれば、自分が強く愛せる被写体でなくてはなりません。中途半端な好きではバレてしまいます。冨永君たちのことが好きだから卒業制作が作れた。さて社会人の第1次卒業制作的な意味合いで何か作りたいんだけどな。

□坂井さん
チョー刺激受けてます。やっぱりなんだかんだでDDT映像班のOB、大先輩なんだと思いました。新潟のPV撮影は撮影しているこちら側が高揚していく瞬間が何度かありました。新潟美少女図鑑の女の子をキャスティングし、切ないストーリー、更に素朴な薔薇園というロケーションが最高の画を作ろうとしている。色んな映像の原風景を撮影していく中で我々は様々な高揚感を得たのだと思います。坂井さんは今の時代は「顔」だと言っていました。作り手も良い顔をしていなければ、信用されない。良い物を作る人には良い顔があると言います。なるほどと思いました。



劔さんが、自分の名前で仕事がしたいって言ってて、僕もそうなりたいんだなって思いました。
今成夢人って名前で仕事が出来るように何でもトライしたいし、映像に限定することなく、色んな目線で見たいんだなと思いました。

自分はマスに向いていないとさえやっぱり思う。何となくテレビ局を辞めた理由の一つにもそれを痛感したというのがあって。それでも今いるDDTは逆にマスに向けてどれだけのことが出来るかっていう勝負でもあって、そしてその中で出会える繋がりもあったりするのも事実だし。ただそれ一辺倒になると僕はバランスがとれなくなるかもしれない。

ガンプロは時にカルト的だとも言われる。確かに80人MAXのキャパで熱狂が生まれている磁場は実にカルト的だと思う。それが大きいものになるのかどうか、それはやっている本人たちも分からない。けど皆がプロレスをメジャースポーツにするために80人のキャパでも一生懸命プロレスをやる。

割とそんな磁場が好きで、大学時代はやはりミニシアターと呼ばれるインディペンデント映画の磁場に通ったものだった。ミニシアターを通じて、作品そのものが伝説化していったものも少なくない。トレインスポッティングバッファロー66など、挙げたらキリがないけどそれらの作品は今も歴然と輝いている。ヴィンセント・ギャロは監督作と呼ばれるいくつかの作品はどれもカルト然としている。我々が目指すべきものがそれを通って、メジャースポーツへの足がかりになったらこんなに嬉しい事はない。