『この空の花 ―長岡花火物語』『アウトレイジ ビヨンド』

下高井戸シネマ『この空の花 ―長岡花火物語』監督:大林宣彦
噂は聞いていたが、ここまでの情報量だとは思わなかった。大林監督のこれでもかという想いが伝わってきた。映画のルックとしては一見破綻しているように見えるが、とんでもないものを見た!という気持ちと、しっかり見たものに強いメッセージを残すという意味では正解なのだと思った。このカット、情報量は自分で作ろうと思っている自主作品の続編でも見習いたい。そして何よりこれを伝えなくてはという監督の熱量を感じる、これは一体何なのだろうか。新人監督などではやはり不可能なのか。技法として簡単にマネ出来るものではないし、あえて基本的な文法を放棄するというのは

■国領に立ち寄って熊王ラーメンを食べた。懐かしい味だった。地下に行ってしまったから。

ワーナー・マイカルシネマズ多摩センター『アウトレイジ ビヨンド』監督:北野武
前作もそうだったが、僕にとっては以前勤めていた会社の組織図や、アレコレを思い出すくらいのトラウマ描写だ。この作品がそういうものであえて嫌悪感というかそういう記憶を喚起させるものかどうかというのは分からないが、やはり続編でも自分にはそう感じられる何かがある。それだけこの世界は恐ろしい。

北野監督がこの企画を楽しんで撮っているのが分かるし、映画全体を通してキレキレだなと思った。
日本車が美しく撮影されているとか、そういう意見も納得出来たし、何より日本映画のパワーってこういうタイプの映画でこそ発揮出来る