テアトル新宿『くそガキの告白』監督:鈴木太一
監督自身の冴えない経験を等身大のシナリオと、自主作品の垣根を越えたキャスティングで実現したであろう意欲作だった。作品全体にある良い大人がコンプレックスを抱えながら夢を見続けているという苛立ち、周辺のシニカルな視点の中でもがく主人公はまさに監督本人だろう。前半から中盤にかけて妙にしっかりと撮れている映像と、気分を当たり散らすキングオブコメディはややトゥーマッチで、映画のテンションに対して浮き足たっているような感覚に陥るが、全てはラストの告白シーンのための伏線としてそのイライラさえも回収する名シーンだったと思う。田代さやかは妙な魅力を放っていて、グラビアアイドル独特のそれこそアイドルdvdのような演出で撮られた箇所もあるんだけども、それがまた良い雰囲気を放っている。決してダントツで可愛いとかではないけども、それこそバッファロー66のクリスティーナ・リッチのような肉体先行型のオーラさえ漂っている。主人公の馬場大輔は不細工というコンプレックスもあり、それを母親や身の回りにぶつけていく、撮りたい題材こそ田代さやかそのものだったという展開はよくあることなんだけど、それでも田代さやかという妙なグラビアアイドル育ちの彼女の存在が一気にそれらの平板な要素を引き上げてしまうから不思議。

この映画もラストは等身大の告白だった。映画は告白のラストにまで、何を結実出来るかということなのかもしれない。

■今回のニコ生は今までで一番面白かった。トーク番組として大喜利もあり、情報提供もあり、大家さんの口臭ネタもあり。

■帰りの電車で、生足を出して、ドット柄の黒い服を着た女性に惚れる。ポニーテールで夏らしく、爽やかかつお洒落でクールなオーラがあった。そう思ったら、今度は降車駅で足が太めで生足で花柄のスカートを履いた女性に惚れる。むっちりしていて、いかにもそっちのAVで人気が出そうなアダルトな雰囲気だ。全くもって夏だ。けど、夏らしいことを何一つしていない。僕は心底病んでいるみたいだ。疲れている。大勝軒のマズい野菜モリモリラーメン食って帰宅。