新宿ピカデリースノーホワイト』監督:ルパート・サンダース
面白く見れたと言えばそうなのだが、これだけの予算がかかった映画として成功しているのかどうか怪しい箇所が多く見受けられ、結局のところ映画としての質は高いものではないようにも思えた。白雪姫の改編として、どのように演出するのか、こういう立場としての映画監督はどんな心境になるのか気になった。そんな背景が堤幸彦っぽいなと思ったりした。

■村田さんたちとお好み焼き。映画駄話で盛り上がる。結局のところこういう場で語られる映画がやっぱり「良い映画」なんだと思う。

新宿バルト9ブレイクアウト』監督:ジョエル・シュマッカー
ワンシチュエーションの強盗ものでそこで生じる人間同士のあれこれを描く。テンポがかなり良く、出演者全員が何かしらがなり立てていても、それがうざったいと思わなくて済む丁度良い案配になっていて、そんな場面でもニコラス・ケイジのトゥーマッチな演技がぐいぐい引っ張ってた。構成も互いの不信感や、焦らしを効果的に使っており、伏線の張り方や、映像がシャープならもっと話題になってんのかなとも思ったけど、こういう作品をどんどん作れてしまうのがこの監督の正しい実力というものでしょうか。楽しめる佳作。