『ファミリー・ツリー』/『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』

新宿ピカデリーファミリー・ツリー』監督:アレクサンダー・ペイン.
アカデミー賞脚色賞だそうだ。何かしらの原作に対して映画にしたときに起こるであろう化学反応に特筆したものがあったということだろう。それも納得させられる完成度だった。特に過剰な描写や表現は極力抑えられている。ボート事故の瞬間も、死んでいく様を描いているわけでもない。しかしながら一定の語り口とバランスで常に観客を惹き付ける。キャラクターの配置の仕方も秀逸で、コイツぶん殴りたいと思う青年が後半になり、次第に主人公にとってなくてはならない仲間になっていたり、各々の心情の変化のバランスと、言葉の掛け合いが絶妙でした。

■BD『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』監督:マシュー・ヴォーン
どうしても再見したくなり、BD購入。やはり完成度と満足度、アクション、個の俳優の魅力が抜きん出ている。かつ歴史とフィードバックさせ、重厚な物語としてグイグイ引き込まれる。