■DVD『デート・ウィズ・ドリュー』監督:ジョン・ガン
序盤から客観視して見ると、そんなに面白くない。ただの非モテ男が夢見がちなことを言っているだけのように見えるし、ドリューに会いにいくというその目的自体の動機の説明、そしてそれが彼にとってどのような夢であるかの説明やスペクタクルが足らないように思える。しかし最後にドリューと会えたとき、まさにそのドリュー・バリモアの人柄に全てが救われるのだ。冒頭に出てくるドリューの名言の提示はまさにドリューと直接会うことで証明される。「リスクのない人生は退屈だ」リスクをおいながら、その中学魂でドリューと会い、その言葉自体を回収したのは間違いなくドリュー・バリモア本人だ。魅力ある女性そのもの自体が映画になる要素になる。人生においてミューズの存在があるなしでドラマはこうも違うものかと思い知らされた。

■久しぶりに整体へ。何にもしてないのに、カラダ中の凝りが半端ない。先生はやっぱり高木さんが言うようにゴッドハンドだ。首の左側がやっぱダメっぽい。

■対戦カード制作仕事。ルーチンワーク

■『裏切りのサーカス
仕事で途中で抜けてしまったので、難解だという上に前半部分をほとんど見れず、残りの1時間しか見れなかった。ただその時間だけでも、登場人物の渋さと、その堅実なカメラワークはガッチリ伝わってくる。物語の真意を読み取るのは後日に回すとしても、どれだけ登場人物が魅力的か、もっとくだけて言えば「何で若い女性がおじさんが好きになるのか」みたいな渋さが全体を漂っている。まず色気で酔わすというか、映画にはそういう要素が必要だと思った。プライベートも同様に。

■やはりCIAの物語が好きだということに気付く。スパイ、ガジェット、テンポ、友情、裏切りとそれらのテーマの総合性が好きなんだと思う。

■テレビで里美ゆりあ。エロい顔。

■佐藤監督がTwitterでガクセイプロレスラーの感想を呟いてくれたのだ。以下転載すると。

今成夢人監督の『ガクセイプロレスラー』の短編版と長編版を観た。短編版も素晴らしかったが、長編はさらに”サイテーな”シーンが増え、彼らのダメダメなんだけど愛おしい生き様が浮き彫りになっている。(続)

「俺らは非リア充でも一生懸命プロレスやってんだ!どうだ、カッコいいだろ!」と言わんばかりのドヤ顔連発な登場人物たち。でも実はリア充になりたい、女の子とHしまくりたいという欲求を持ちつつも、どこかで道を踏み外したボンクラたちなのである。(続)

そんな彼らの内情が見えるシーンがあるからこそ、「俺たちにはプロレスしかないんだぜ!うぉ〜!」と、講義にも出ず就活もせず向こう見ずに突っ走る姿が僕らの胸を熱くする。(続)

ラスト、大学留年が決まったエロワード・ネゲロ、最後の戦い。このシーンは泣ける。ほんと『レスラー』みたいな構成だけど、リアルに同年代でこういった人がいると思うと、彼の戦う姿はより一層輝いて僕らの身体に焼きつく。(続)

ドキュメンタリーは被写体のかけがえの無い姿を捉えることに意味があると思う。エロワード・ネゲロを始めとする学生プロレスラー達の姿はくだらなくて気持ち悪くて、カッコいい。彼らのかけがえの無い姿が溢れんばかりのエネルギーと共に90分に収められている。今成監督の新作に期待。

@yumehitoimanari 大したこと言えなくてスミマセン…面白かったです!一つ一つのカットが短いのも、粗いんじゃなくて、スピード感が出ていて良かったです。ボンクラ人生まっしぐらというか。笑

と嬉しいことを書いてくれる。もう2年前の作品だから、これで満足しちゃいけないのは分かるのだが、作品の良いところは時代を超えて、まだ人の心の隅っこに何か引っかかるものを残せるから。救い用のない毎日の中で、こんな事実が僕にとって嬉しいことなのだ。そして何より最後のスピード感という技法についての指摘が嬉しかったのだ。随分と忘れていた、自分の好みの演出を。それは映像の短いカットでぐいぐい物語をハイスピードに牽引していく方法だった。

絵像の安っぴさをカバーする方法として自分の中で出した結論が短いカットによって退屈させないように牽引していくということだったのだが、プロの世界に入りそんな編集方法を実践することなく、かったるい編集を繰り返していたように思う。

もう僕はいい加減好きなものを好きと堂々と自分自身に言い聞かせていった方が良い。自分のためにもそうだけど、フェイバリットなものでしか気分が乗れない。だからそんな作業をしなくちゃいけないのは最低限にとどめて、自分の土俵に引きずり込まなくてはな。で、そのまま『ボーン・アルてぃめイタム』を。やはり好きだ。圧倒的なカット数によるスピード感とテンポ。そして追いかけっこに、最新ガジェットとしての携帯電話。全然ジャンプカットも、手振れもあるけど、位置関係とか引き画を上手く使っているからしっかり見える。

あー、やっぱりこれだと思う。そして自分の中にもジェイソンボーンが眠っている事に気付く。なんなら今考えてる企画も恋愛もの×ジェイソン・ボーンくらいでやってやろうと思う。過去の恋のトラウマ、仕事のトラウマ、男ってすべからず全員ジェイソン・ボーンなんすよ。なので、煽りも、シナリオもやってやる。