『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

新宿バルト9マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』監督:フィリダ・ロイド
違和感の残る演出と、微妙な残尿感。しかしこの演出法こそがかえって正解のような気もするし、何とも言えない感じ。ホラーテイストな演出と、リアリズムに突き切らない方法がどう共感を持てば良いのか分からなかった。世代の影響もあると思うが、メリル・ストリープの演技でグイグイ引っ張られてもしんどい。結局のところ物語の核心を読解することは出来ず。

長谷川町蔵さんの本を読んだり、ファッションとか考えたり。たぶんトレスポみたいな演出がやってみたいのだと思う。若さを誇示出来るのもそろそろ限界なので。映像や言葉で説明出来ないことを、曲や歌で代弁させるという方法があることを改めて勉強する。長谷川さんの本と、古武さんに教わったVTRにおける曲の存在の意味が一致。あとはもっと音楽アルバムを手にし、実際に耳を肥やしていかなくてはという感じ。