『サラの鍵』

■出社した高木さんに起こされる。

■ミーティング。過密スケジュールが故に、ここで一定のテンションを保つのは難しい。寒さと同時に気持ちを上げるのも難しい。木曽さんたちと新宿の駅まで歩いた。映画館の近くで別れた。

新宿武蔵野館『サラの鍵』監督:ジル・パケ=ブレネール
良い映画だとは思うのだが、過去と現在の時制の交錯があまり上手くない気がした。映像の質感もレンズを変えているというが、あまり伝わらず、混同してしまう。『ブルーバレンタイン』の16mmとデジタルの両方を織り交ぜるくらいではないと分かり辛いのかも。ジャーナリストの取材劇のような映画で『あんにょんキムチ』とかの作品が劇映画になるとこのようなアプローチも出来るのかもしれないとおもった。ドキュメンタリーが軸に物語が綴られているがドラマ化している意義はそれほど感じられなかった。

■家に帰る。気持ちが疲れていて、どうにもならない。地元の友人と電話をした。20代半ばも過ぎ、自分たちの趣向が変わってきた。そろそろ身を固めなくてはいけなかったり、永遠と過ごすことの出来ない今をどう過ごすか、昔から知っている友人たちの間で年齢を重ねていくことの意味を考えさせられる。